子ども向けQ&A

Q:温暖化で、米にはどんなえいきょうがでているの?

A:イネの穂が出てみのるまでの間、気温の高い日が続くと、米が白くにごったり、ひびが入ったりします。このため見た目が悪くて、農家は安くでしか買ってもらえず、また、ご飯をたいた時にくずれやすくなり、おいしくなくなったりします。

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Q:温暖化で、みかんにはどんなえいきょうがでているの?

A:みかんを収かくする前に、気温が高くなったり、雨が多く降ると、みかんの中身と皮が離れて、実がブカブカになる現象がおこり、味が悪く、くさりやすいみかんになります。また、夏に水が不足したり、強い日光を受けると、みかんが日焼けし、色が茶色に変わってしまい、お店で売ることができなくなります。

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Q:温暖化で、牛にはどんなえいきょうがでているの?

A:牛は、夏の暑さからストレスを受けたり、夏バテになったりして、食欲が減ってしまいます。乳牛では、牛乳の生産量が減り、肉用牛では、牛肉の生産量が減ります。

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Q:みかんの樹が枯れる病気は温暖化と関係があるの?

A:みかんの樹が枯れるカンキツグリーニング病は、日本よりも熱い地域で発生していた病気で、農薬で治すことができません。日本では、1988年に西表島で発見され、2002年には鹿児島県与論島で発見され、温暖化とともに、南から北へだんだん広がっているように見えます。この病気は、ミカンキジラミという昆虫によって運ばれて広がります。ミカンキジラミは、南から北へすむ場所を増やしてきているので、今後、この病気が広がっていくのではないかと心配されています。

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Q:のらイモの被害って、どんな被害?

A:畑では、農作物を年ごとに変える輪作が行われています。ところが、収かくが終わった畑に、ジャガイモがとり残されて、次の年に芽を出すと雑草になってしまいます。これを、のらイモといい、北海道の十勝地方で起きています。この原因は、温暖化で積雪量が増えて、土が凍りにくくなり、土の中でジャガイモが凍死しなくなったからです。

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Q:現在、寒い地域と暑い地域の食料は、温暖化がすすむとどうなるの?

A:寒い地域は今よりも暖かくなるため、農作物がたくさん収かくできるようになりますが、暑い地域はさらに暑くなるため、暑さに弱い農作物が育ちにくくなり収かく量が減ります。暑い地域では、現在でも、食料が不足して、こまっている地域が多いので、温暖化がすすむと、ますます食料不足になることが心配されます。

Q:将来、米の収かく量はどうなるの?

A:温暖化が進むと、米の収かく量は、北海道や東北地方では増えますが、関東より西の地方では減ると予測されています。北海道や東北地方では、暖かくなりイネが育ちやすい気温になったことや、二酸化炭素の増加によって光合成の量が増えたことにより収かく量が増えると考えられています。関東より西の地方では、高い気温がイネの生育に悪いえいきょうをあたえることが、収かく量の減る原因と考えられています。

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Q:将来、りんごはどこで栽培されているの?

A:りんごの栽培に適している地域は、気温が6〜14℃の場所で、現在、広い地域で栽培されています。2060年代に気温が約3℃高くなると、これまで気温が低くて栽培しにくかった北海道の多くでりんごの栽培ができるようになりますが、関東より南の地域などでは気温が高くなるため、何らかの対策を行わないと栽培がむずかしくなります。

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Q:温暖化がすすむと野菜の育ちはどうなるの?

A:温度が高くなると、白菜、ほうれん草などの野菜は茎がのびてしまい、葉や根から茎へ栄養がうばわれ、品質が悪くなります。その他に、キャベツは丸い形がくずれてしまったり、大根はかたくなってしまいます。

Q:風力の強い台風が増加すると、農業へはどんな被害がおこる?

A:台風による農業被害は、強風による被害、潮風(塩分をふくんだ風)による被害、水害の3つがあります。強風はイネを倒したり、くだものの実を落としたり、木の枝を折ったりします。潮風は強風で海水が飛ばされ、農作物に海水の塩分がかかっておこる被害や、高潮で田畑が海水にひたってしまう塩水害があります。水害は、川や水路がはんらんし農作物が水にひたってしまう被害です。今後、温暖化で風力の強い台風が増えると、このような被害が増加すると予想されます。

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Q:温暖化で、米が白くにごるのを防ぐには、どうしたらいいの?

A:米が白くにごるのはイネの実る時の高温が原因です。田植えを少し遅くすることによって、穂の出る時期を遅らせ、気温を低くする方法があります。そのほかに、高温にあっても白くなりにくくて、おいしい品種も開発されています。(高温耐性品種:農研機構「にこまる」、新潟県「こしいぶき」、富山県「てんたかく」、熊本県「くまさんの力」、千葉県「ふさおとめ」など)

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Q:温暖化の野菜へのえいきょうを少なくするには、どうしたらいいの?

A:温暖化で収かくの時期が早くなり、希望の時期に売ることができないという問題や、花の受粉がうまくいかず実が大きくならないことがあります。そのため、種をまく時期をずらしたり、暑さに強い品種を選んだりします。また、レタスは、高い気温に弱いため、標高が高いところや北の地方などよりすずしい場所で栽培します。そのほかに、高い気温でも実がなりやすい新しい種類のナスが開発されています。

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Q:温暖化で、ぶどうの色が悪くなるのを防ぐには、どうしたらいいの?

A:温度が高いとぶどうの紫色のもととなる色素が合成されにくくなりますが、その色素のもととなる養分が豊富にあれば、多少、気温が高くても十分な色素が合成されます。そこで、幹の一部を傷つけて、実以外の根や幹に養分が運ばれないようにする方法があります。

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Q:温暖化で冬が暖かくなると、小麦がのびすぎてたおれてしまうことがあるよ。これを防ぐには、どうしたらいいの?

A:小麦の芽をふむという方法があります。実際には、トラクターにローラーをとりつけて、圧力をかける作業をします。これにより、麦の茎がのびるのを抑えることができます。そのほかに、冬が暖かくなっても茎が早くのびにくいという特徴をもつ、新しい種類の麦「イワイノダイチ」がつくられています。

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Q:牛の夏バテを防ぐにはどうするの?

A:牛に、風を送ったり、換気をしたりして、体で感じる温度を下げる工夫をしています。また、スプリンクラーで水をまく方法もあります。そのほかに、乳牛にえさを与える時間を、夕方から夜のすずしい時間に変えて、食欲を増進させ、牛乳の生産量が減ったり、質が悪くなるのを防いでいます。

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Q:畑や水田から温室効果ガスが発生するって本当?

A:畑からは二酸化炭素が、水田からはメタンが発生します。これらは温室効果ガスです。これらのガスのもとをたどると空気中の二酸化炭素につながります。すなわち、野菜やイネなどの農作物は、二酸化炭素を吸収して、実や葉・茎・根などに炭素の形で蓄えます。農作物を収かくした後、畑や水田に残される葉や茎・根は、土に混ぜられます。土の中には、目に見えない小さな生き物がたくさん住んでいて、これらを分解するときに、畑では土のすき間にある酸素を取り入れて二酸化炭素が発生します。いっぽう、水田の土には水がたくさんあるため、酸素はほとんどありません。このような酸素が少ないところでは、メタンが発生します。

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Q:畜産から温室効果ガスが発生するって本当?

A:牛やブタのふんや尿、牛のげっぷやおならから温室効果ガスが発生しています。ふんや尿から出る温室効果ガスは、メタンや一酸化二窒素です。また、げっぷやおならからは、メタンがはい出されます。

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Q:畑から発生する二酸化炭素を減らすためには、どうしたらいいの?

A:畑の土を耕さずに作物を育てる方法があります。畑で二酸化炭素が発生する原因は、土の中に住んでいる目に見えない小さな生き物が、酸素を取り入れて炭素をふくんだ物質(有機物)を分解するからです。畑の土を耕すのをやめると、酸素が土の中へ入っていかないため、有機物が分解されにくくなります。

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Q:水田から発生するメタンを減らすためには、どうしたらいいの?

A:田んぼの水をぬいて土をかわかすと、水田から水が無くなり土に酸素が入りやすくなるため、メタンが発生しにくくなります。米づくりでは、イネの根がよくのびてじょうぶに育つために6〜7月にかけて、いったん田んぼの水をぬく「中干し」をしています。この「中干し」をするとメタンを減らすことができます。

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Q:家畜のふんや尿から発生する温室効果ガスを減らすにはどうしたらいいの?

A:家畜のふんや尿から発生する温室効果ガスは、メタンと一酸化二窒素です。牧草の肥料として利用するために貯められているふんと尿の混合物に空気を吹き込んだり、たい肥を作るときにワラなどを混ぜて水分を少なくすることによって、メタンや一酸化二窒素を減らすことができます。

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