用語集

中干し

稲作における水管理の一つ。田植えから約一ヶ月後に、水田から水を一時的に抜いて、土壌表面に細かいひび割れができるまで乾かすことをいう。土壌中に酸素を供給して、イネの根の活力維持を目的として行われている。また、中干しには、水田から発生する温室効果ガスのメタンを削減する効果がある。メタンを発生させる菌は、中干しで、土壌が空気にさらされると、活動が抑制される。

農環研,2009,研究成果発表会地球温暖化と農林水産業ー環境・食卓の現在と未来ー

夏枯れ

主として寒地型の牧草が、夏季の高温や干ばつで生育不良や枯死することをいう。対策として、牧草の上部で刈り取り、株の枯死を最小限にとどめる工夫がされている。また、夏枯れ防止のための品種改良が進められている。

杉浦俊彦,2009,温暖化が進むと「農業」「食料」はどうなるのか,技術評論社
農研機構,2006,最新農業技術事典

二酸化炭素

二酸化炭素は温室効果ガスで、主に化石燃料の燃焼によって発生する。農地では、作物が光合成を行い二酸化炭素を吸収して炭水化物をつくり植物体に蓄えられる。収穫後に、土壌中にすき込まれた作物残渣が土壌微生物に分解されると、二酸化炭素となり大気中に放出される。

寺門和夫(著)江守正多(監),2008,図解雑学地球温暖化のしくみ,ナツメ社
農環研,2004,農業環境研究叢書第15号農業生態系における炭素と窒素の循環

熱帯性帰化アサガオ類

輸入飼料とともにアメリカなどから侵入し帰化したマルバアメリカアサガオなど。大豆畑の雑草として拡大しつつある。被害面積は西日本を中心に1,600ha以上と推定され、温暖化によって全国の大豆畑に拡大すると予測されている。

農環研,2009,研究成果発表会地球温暖化と農林水産業ー環境・食卓の現在と未来ー

眠り症

ニホンナシなどの果樹は開花のために一定の低温を必要とするが、温暖化で冬が暖かくなり低温が不足すると、発芽・開花不良が起こる。これを眠り症といい、収量や品質の低下をまねいてる。

杉浦俊彦,2009,温暖化が進むと「農業」「食料」はどうなるのか,技術評論社

野良イモ

ジャガイモを収穫した後の畑に、とり残されてジャガイモが、他の作物を植えた時に雑草化することを「野良イモ」という。これは、温暖化で積雪量が多くなったことから土壌が凍結しにくくなり、土の中でジャガイモが凍死しなくなったためである。

[参考文献] @農環研,2009,研究成果発表会地球温暖化と農林水産業ー環境・食卓の現在と未来ー A小林ら,2007,地球温暖化の実態とそれが生態系と農業活動に及ぼす影響に関する研究会に関する報告,生物と気象(Clim.Bios.)7:B-1

[参考サイト]Yomiuri Online地球の叫び第一部

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