用語集

単為結果

受粉せずに果実が作られ、大きくなる性質のことをいう。ナスでは、高温による受精不良が多発し収穫量が減少することが問題となっている。そこで、この単為結果性を付与し、受精を必要としないナスが開発され、高温下でも収獲量の多い品種として期待されている。

杉浦俊彦,2009,温暖化が進むと「農業」「食料」はどうなるのか,技術評論社

淡水レンズ

淡水レンズとは、透水性の地層からできている離島の地下で、海水と淡水の比重差から、地下水(淡水)が海水(塩水)の上にレンズ状の形で浮いているものをいう。 温暖化による海水面の上昇で、淡水レンズの厚さが縮小し、地下水の減少が懸念されている。

[参考サイト] 内閣府沖縄総合事務局農林水産部,,http://ogb.go.jp/nousui/nns/c2/page1-5-p.htm

地球温暖化係数

メタンや一酸化二窒素など温室効果ガスの地球温暖化に対する影響を、二酸化炭素の影響に対して相対的に表す指標。地球温暖化係数は、同一重量でメタンは二酸化炭素の約21倍、一酸化二窒素は約310倍、フロン類は数百〜数千倍となる。農地や家畜から排出されるメタンや一酸化二窒素は、発生量としては少ないが地球温暖化には大きな影響を及ぼす。

窒素付加堆肥ペレット

炭素蓄積の効果がある堆肥を、肥料散布機などで散布できる形状にした堆肥ペレットは、一酸化二窒素を排出することが知られていた。そこで、堆肥ペレットに無機態窒素を添加し、一酸化二窒素の排出を削減できる窒素付加堆肥ペレットが開発された。

[参考文献] 農環研,2009,研究成果発表会地球温暖化と農林水産業‐環境・食卓の現在と未来‐

チャンバー

気温や二酸化炭素濃度を制御し、植物に及ぼす地球温暖化の影響を研究するために使用される「温室」や「人工気象室」などのことをいう。その他に、植物や土壌から発生する二酸化炭素やメタンを計測するための装置のこともいう。

清野豁,2008,地球温暖化と農業,成山堂書店

http://www.niaes.affrc.go.jp/outline/ghg/ghg_emission.html#1,

抽だい

花が咲く時期に、花のつぼみのついた茎が伸びることを抽台という。ハクサイやタマネギどで抽台が起こると、葉や根から栄養がうばわれるなどして品質が低下する。温度上昇や日照時間が長くなると抽台が促進される。

杉浦俊彦,2009,温暖化が進むと「農業」「食料」はどうなるのか,技術評論社
農研機構,2006,最新農業技術事典

田畑輪換

水田を乾かして畑状態にし、一定期間作物を栽培した後、再び水田に戻すことを繰り返し行う土地利用のこと。地力維持や連作障害回避に有効な方法である。水田状態の時はメタン、畑状態の時は一酸化二窒素が発生するが、再び水田に戻してからのメタン発生量は減少するので、長期間では、田畑輪換方式は連作水田よりも温室効果ガスの発生が削減できると考えられている。

[参考サイト] (1)やまがたアグリネット (2)農研機構・北農研「専門用語」

低タンパク質飼料
凍害

作物が冬期の低温のために枯死することをいう。果樹においては、寒さに耐える能力(耐凍性)が、秋から冬にかけて気温の低下とともに高まるが、暖冬で気温があまり低くならずに推移すると、耐凍性が弱まり、急な気温低下で凍害が発生しやすくなる。

杉浦俊彦,2009,温暖化が進むと「農業」「食料」はどうなるのか,技術評論社
農研機構,2006,最新農業技術事典

胴割粒

亀裂が入った米粒。穂が出てから収獲までの期間に高温であったり、収穫後急激に乾燥すると発生することがある。胴割粒は、精米時に米が砕けたり、炊飯時に粒が崩れたりするので食味の低下となる。

杉浦俊彦,2009,温暖化が進むと「農業」「食料」はどうなるのか,技術評論社,76

土壌炭素(有機物)

土壌中に存在する炭素のことで、生きている土壌動物や微生物、未分解の動植物の遺体、土壌中で形成された安定で暗色の腐植を含む。植物が光合成によって大気中の二酸化炭素を炭水化物などに変えて体内に蓄積し、落ち葉や枝などが土壌中の微生物に分解されることによって、一部は二酸化炭素とともに大気中に排出され残りは安定な土壌有機物(腐植)に変化し、長期間土壌に蓄積される。

ドリップクーリング

夏季の高温時に、牛や豚の首筋に冷たい水滴を落として体感温度を低下させる方法。

杉浦俊彦,2009,温暖化が進むと「農業」「食料」はどうなるのか,技術評論社

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