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2017年4月14日
富士山頂での自動CO2濃度観測機器による長期間観測の成功 〜富士山頂で東アジア全体が把握できるCO2濃度が観測可能と判明〜

夏季(1.5か月)しか商用の電源が使用できない富士山頂で、年間を通して大気中二酸化炭素(CO2)濃度を測定するために、地球環境研究センターではバッテリー電源で自動稼働するCO2濃度計測機器を開発・制作し、それを2009年に富士山頂の旧富士山測候所に設置しました。

本装置を毎年メンテナンスおよびバッテリー充電システムの改良を繰り返しながら、7年間の富士山頂でのCO2濃度観測が成功しました。観測されたCO2濃度を解析した結果、高い精度で測定されていることが確認されました。

富士山頂のCO2濃度は、北半球中緯度の平均的なCO2濃度を示すハワイ島のマウナロア観測所の濃度に比べ年平均が約1 ppm高く、中緯度における東アジア域における代表的な濃度を示していると考えられました。季節変化として富士山頂の濃度はマウナロア観測所より夏期は低く、冬期は高いことが明らかとなりました。これはアジア大陸の植物の光合成によるCO2吸収および人為起源(化石燃料燃焼など)によるCO2放出の影響を強く受けているためです。さらに、マウナロアと富士山両者の差から東アジアの炭素循環の変化を捉えることができることも明らかとなりました。

この成果は、2017年3月3日に欧州地球科学連合の発行する「Atmopsheric Measurement Techniques」に掲載されました。

詳細は国立環境研究所のホームページをご覧ください。



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