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2014年11月26日
太平洋域における海洋酸性化に関する情報提供の開始について〜海洋酸性化が顕著に進行していることが分かりました〜【気象庁】

海洋は、大気から地球温暖化の主要な原因物質とされる二酸化炭素を吸収してきたことから、「海洋酸性化」(=水素イオン濃度指数(pH)の低下)が世界規模で進行しています。特に、近年、「海洋酸性化」に伴う海洋生態系等への影響が懸念されています。このため、「海洋酸性化」は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書や、世界気象機関(WMO)温室効果ガス年報において報告されるとともに、「もう一つの二酸化炭素問題」とも呼ばれています。

気象庁は観測船(凌風丸及び啓風丸)によって、1984年以降北西太平洋域における地球温暖化の要因とされる二酸化炭素の観測を行っています。この度、気象庁保有の観測データに加え、国際的な観測データも取り入れ、気象庁が開発した解析手法を用いて、1990年以降における太平洋域の表面海水における「海洋酸性化」の状況を初めて解析しました。

その結果、太平洋域全体で「海洋酸性化」が進行していることがわかり、具体的には、太平洋域のpHは、1990年以降約0.04(10年あたり0.016)低下していました。一方、IPCCは『産業革命以降の約250年間に、pHは全球平均で約0.1低下(10年あたり約0.004低下)した』と報告しており、近年の太平洋域での進行が速いことが分かりました。

今後も、気象庁ホームページ「海洋の健康診断表」を通じて、太平洋域における海洋酸性化に関する監視情報を毎年定期的に提供していきます。

詳細は気象庁のホームページをご覧ください。

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